「そうだったの。気づけてあげられなくてごめんなさいね。歩いて帰れる? 少し待っててもらえれば外回りしてる琉生に車出させるけど」
「いえ、そこまで辛いわけじゃないので大丈夫ですよ」
心配してくれる悦子にお礼を言い、佳純は事務所を後にした。
(ほんと、どうしちゃったんだろ。少し頭痛いし寒気もするような……)
そこまで辛いわけじゃないなどと言ったものの、仕事の緊張から解かれたからか体調の悪さを重く自覚し始める。
風邪だといけないので、コートをしっかり着込みマスクをして保育園に向かう。
「ママ!」
「大輝、帰ろっか」
佳純を見つけて駆け寄ってきた大輝は手を繋いだ途端、不思議そうな顔になった。
「おててあったかい」
手の温度を確認するように両手でギュッギュッと握ってくる。
「そ、そう?」
(もしかしたら、急に熱があがってきたのかも。早く家に帰った方がいいな)
慌てて帰り支度をして家路を急ぐ。しかし体調は悪くなるばかりだった。一歩一歩がやけに重く徒歩十分の道のりがやけに遠く感じる。
体調を崩したのなんていつぶりだろう。少なくとも大輝が生まれてからはないはずだ。
「いえ、そこまで辛いわけじゃないので大丈夫ですよ」
心配してくれる悦子にお礼を言い、佳純は事務所を後にした。
(ほんと、どうしちゃったんだろ。少し頭痛いし寒気もするような……)
そこまで辛いわけじゃないなどと言ったものの、仕事の緊張から解かれたからか体調の悪さを重く自覚し始める。
風邪だといけないので、コートをしっかり着込みマスクをして保育園に向かう。
「ママ!」
「大輝、帰ろっか」
佳純を見つけて駆け寄ってきた大輝は手を繋いだ途端、不思議そうな顔になった。
「おててあったかい」
手の温度を確認するように両手でギュッギュッと握ってくる。
「そ、そう?」
(もしかしたら、急に熱があがってきたのかも。早く家に帰った方がいいな)
慌てて帰り支度をして家路を急ぐ。しかし体調は悪くなるばかりだった。一歩一歩がやけに重く徒歩十分の道のりがやけに遠く感じる。
体調を崩したのなんていつぶりだろう。少なくとも大輝が生まれてからはないはずだ。



