佳純は弁当箱の小さなウィンナーを口に運ぶ。朝、大輝に食べさせたものの残りだ。
あれから半月、瞬は相変わらずのペースでアパートを訪れている。一輪挿しの花もいつも新鮮なままだ。
「で、佳純はどうするつもりなのよ」
「とりあえず、どうにもできていない自分の意志の弱さに激しくあきれてる」
佳純は正直に胸の内を明かす。
再会後、意識的に彼を避けようとしていたはずが、物理的にも精神的にもどんどんと彼に近づいていくのを自覚していた。
自炊はほぼしないと聞いて夕食にカレーを食べてもらったのは昨日のことだ。
『佳純の手料理、初めてだ』
手料理というのは簡単すぎるし、大輝に合わせたに子ども向けの甘いカレーなのに瞬は『うまい』と言ってそれはそれは嬉しそうに口に運んでいた。
(毎食外食かコンビニで済ましてるなんて聞いたら、心配でたまらなくなってしまった……もうこれ、ダメなやつだよね)
モソモソとブロッコリーを咀嚼していると、柚希は口の端を上げた。
「で、手は出されたわけ?」
「ゴフッ」
とんでもない言葉が飛び出し、むせそうになった佳純は慌ててマグカップのお茶を飲んだ。
あれから半月、瞬は相変わらずのペースでアパートを訪れている。一輪挿しの花もいつも新鮮なままだ。
「で、佳純はどうするつもりなのよ」
「とりあえず、どうにもできていない自分の意志の弱さに激しくあきれてる」
佳純は正直に胸の内を明かす。
再会後、意識的に彼を避けようとしていたはずが、物理的にも精神的にもどんどんと彼に近づいていくのを自覚していた。
自炊はほぼしないと聞いて夕食にカレーを食べてもらったのは昨日のことだ。
『佳純の手料理、初めてだ』
手料理というのは簡単すぎるし、大輝に合わせたに子ども向けの甘いカレーなのに瞬は『うまい』と言ってそれはそれは嬉しそうに口に運んでいた。
(毎食外食かコンビニで済ましてるなんて聞いたら、心配でたまらなくなってしまった……もうこれ、ダメなやつだよね)
モソモソとブロッコリーを咀嚼していると、柚希は口の端を上げた。
「で、手は出されたわけ?」
「ゴフッ」
とんでもない言葉が飛び出し、むせそうになった佳純は慌ててマグカップのお茶を飲んだ。



