「やめてよその言い方。ていうか、柚希はそんな話をしにわざわざお休みの日にここにきたわけ?」
昼休み、佳純が事務所の窓際にある小さな休憩コーナーで昼食を食べていると、休日の柚希がふらりとやってきた。
山谷家の自宅はこの事務所の裏だから彼女は何かとこうして顔を出したり、簡単な作業なら手伝ってくれることもある。
他の職員は食事に行ったり現場に出ていて誰もいなかった。
当初、瞬のことは黙っていようと思っていた佳純だが、結局柚希にだけは全て打ち明けていた。
アパートの前で鉢合わせした後、何も聞かずに『何か困ったことがあったらすぐ相談しろよ』とだけ言ってくれた琉生だったが、姉には話したらしい。
『琉生に聞いたんだけど、アパートの前で恋人を名乗る男に待ち伏せされてたんだって⁉ どういうこと?』とすごい剣幕で詰められたら誤魔化しようがなかったのだ。
彼女は四年前の瞬との顛末も知っているから、苦しい胸の内を相談する相手としてもふさわしかった。
「だって、足しげく通ってくるんでしょ」
柚希は持参したミルクティーのペットボトルのキャップを開ける。
「足しげく……は、そうかも」
昼休み、佳純が事務所の窓際にある小さな休憩コーナーで昼食を食べていると、休日の柚希がふらりとやってきた。
山谷家の自宅はこの事務所の裏だから彼女は何かとこうして顔を出したり、簡単な作業なら手伝ってくれることもある。
他の職員は食事に行ったり現場に出ていて誰もいなかった。
当初、瞬のことは黙っていようと思っていた佳純だが、結局柚希にだけは全て打ち明けていた。
アパートの前で鉢合わせした後、何も聞かずに『何か困ったことがあったらすぐ相談しろよ』とだけ言ってくれた琉生だったが、姉には話したらしい。
『琉生に聞いたんだけど、アパートの前で恋人を名乗る男に待ち伏せされてたんだって⁉ どういうこと?』とすごい剣幕で詰められたら誤魔化しようがなかったのだ。
彼女は四年前の瞬との顛末も知っているから、苦しい胸の内を相談する相手としてもふさわしかった。
「だって、足しげく通ってくるんでしょ」
柚希は持参したミルクティーのペットボトルのキャップを開ける。
「足しげく……は、そうかも」



