今日渡されたのはピンクのガーベラ。生き生きしてピンと張った花弁をそっと撫でて独り言ちる。
本当にこうして一輪あるだけで心が癒される。花屋だったのに、日々に追われてそんな気持ち忘れかけていた。
瞬が足げくここにやってくるのは大輝の父親としての責任を果たそうとしているからだ。佳純とやり直したいと言ったのも、あくまで大輝のためなのだろう。
(やり直すなんて現実的じゃないって、すぐに気付いてくれると思っていたけど……どうしたらいいんだろう)
インターポール帰りのエリート警視正と身寄りも財産もない自分が釣り合うわけがない。しかも罪を犯した叔父から逃げてきた身だ。
いつかは離れなければいけないのに、このままでは瞬の存在がどんどん大きくなってしまう。それがとても怖かった。
「ママ、さめしまさん、くる?」
ふたりで入った湯船の中、大輝に上目遣いに問われる。
「今日も来ないみたいだね」
最後に会ってから一週間、瞬はアパートに来ていなかった。スマートフォンにこちらを気づかう連絡は何度か入っていたが、きっと忙しいのだろう。
(やっぱり瞬さん、今まで相当無理していたんだろうな)
本当にこうして一輪あるだけで心が癒される。花屋だったのに、日々に追われてそんな気持ち忘れかけていた。
瞬が足げくここにやってくるのは大輝の父親としての責任を果たそうとしているからだ。佳純とやり直したいと言ったのも、あくまで大輝のためなのだろう。
(やり直すなんて現実的じゃないって、すぐに気付いてくれると思っていたけど……どうしたらいいんだろう)
インターポール帰りのエリート警視正と身寄りも財産もない自分が釣り合うわけがない。しかも罪を犯した叔父から逃げてきた身だ。
いつかは離れなければいけないのに、このままでは瞬の存在がどんどん大きくなってしまう。それがとても怖かった。
「ママ、さめしまさん、くる?」
ふたりで入った湯船の中、大輝に上目遣いに問われる。
「今日も来ないみたいだね」
最後に会ってから一週間、瞬はアパートに来ていなかった。スマートフォンにこちらを気づかう連絡は何度か入っていたが、きっと忙しいのだろう。
(やっぱり瞬さん、今まで相当無理していたんだろうな)



