別れた警視正パパに見つかって情熱愛に捕まりました

 瞬はそれを気にする様子もなく、静かにハンドルを切る。

「俺が勝手にしたことだから気にしないでくれ」

「でもチャイルドシートまで用意してもらうわけには」

 彼にとっては大した金額ではないかもしれないが、甘えるのはおかしい。

「それこそ俺が君の許可を取らず勝手にしたことだから。……この先も使えるかもしれないし」

「鮫島さん?」

 最後の方がちゃんと聞き取れず、佳純は遠慮がちに聞き返す。

「いや、気にされると俺が困るって言ったんだ。それより、ダイキくんの名前はどんな字を?」

「名前……」

 一瞬躊躇したものの、佳純ははっきり答えた。

「大きいに、輝くと書きます」

「そうか。いい名前だな」

 佳純の返事に瞬はふっと顔を綻ばせた。再会したとき4年前と変わっていないと思ったが違う。こうして見ると端正な横顔からは以前にも増して落ち着きと男性としての余裕が感じられた。

(でもやっぱり、似てるな。目もとなんてそっくり。こうして本物をみるとすごくわかる)

 瞬と大輝が並んだら、見た瞬間に親子だとわかるほど顔立ちが似ている。だから困るのだ。