拝啓 、 人生をくれたキミへ






「……」


 お墓参りというものは、こんなに辛いのか


 二十歳になってやっと気づいた現実


 俺が初めて参加したお葬式は初恋の人のもので、


 凄く辛かったのを、今でも覚えている


 “俺を助けて亡くなった”という、


 俺にとっては残酷な事実が、


 今も尚、思い出すだけで心の傷を抉ってくる


 もう、俺に笑いかけてくれたキミは居ない


 また思い出して、泣きそうになる


 目の前にある彼女のお墓に向かって手を合わせ、


 天国での彼女の幸せを願った





 6年前、俺のドナーになって亡くなった初恋の人


 享年(きょうねん)14歳 中学2年生


 俺の初恋は、気持ちを伝える前に儚く散った


「ずっと、忘れないからね」










 これは、俺が実際に体験した、


 人生で1番辛かった、初恋の話 ____