5時間目が終わりのチャイムが鳴り、
そのチャイムとともに、先生に
職員室に呼び出しをされ、
こっぴどく怒られたのは。
これで何回目だろ・・・?



反省せずに、職員室から教室まで戻ってきたあたし。

「あ、生きてるじゃん♪よかったね、由梨」

「うん」


「今日、暇?凛たちと遊ぶんだけど」


「・・・んっと。ごめん、なんかあった気がする」


「そっか。また今度、暇なときいつでも言ってね?
プリクラ最近とってないから、とりたいし」

「うん、分かったぁ」


「じゃあね。凛たち、校門で待ってるらしいから」

「うん」


キーホルダーを数個つけているかばんの中は、あまり入ってない。
そんなかばんを肩にかけて。


「由梨、帰ろうー?」


「・・竜?・・・いいけど」



あたしの教室の前で、男友達の竜が声をかけてきた。

「ちょっと話したいことあってさ」

「うん、いいよ」


「悪いな」


「彼女のこと?」


「あー。まぁね」


「そっか」