飴ちゃん食べる?~よろしく焼肉ホスト部♡

 そんなこんなで、入学してから1週間ぐらい経った。睨んできた金髪のイケメン、天野スミス唯は話しかけても無視をされるし、話すことはなかった。けれど、他のクラスのヤンキーたちは見た目は怖いけど、話しかけたらきちんと会話をしてくれる。

 ヤンキー高校での生活に少しだけ慣れてきた、かな?

 そんな中、事件……というか、校則違反を私は見つけてしまう。

 昼休み、天気が良かったから外でご飯を食べようかなと、お弁当を持って外に出てさまよい歩いている時だった。

――肉を焼いている香りがする。

 香りのする方向に歩いていってみる。香りを辿ると、校舎の裏側へ。

 校舎の裏? 
 なぜそんなところから焼く香りが?

 歩いていると、三つ子の姿が見えてきた。そして三つ子のすぐ側には、高さがある焼き網が……。

 黒髪のイケメンは椅子に座り肉を眺め、金髪のイケメン、天野スミス唯は立ちながらお皿と箸を持っている。そして赤髪のイケメンは、肉を焼いていた。