このふたり、いつも昼休みに私たちがここに来た時には、すでに肉を焼きはじめている。多分、授業をたくさんさぼっているよね?
授業をさぼっているふたりだけど、いつもテストの順位は一位と二位をふたりで争っていて、頭がとても良い。
天野スミス唯も授業をよくさぼっていて、しかも授業に参加している時も集中していなくて、どこかを見ていて上の空っぽい。なのに、いつも十位以内に入っている。
私の順位は真ん中ぐらい。
三つ子、見た目もレベル高いし、喧嘩も強くて運動神経も良い。そして頭も良くて、全部揃ってる――。
「三つ子が全員完璧って、なんかすごいよね! そういえば気になってたんだけど、3人の中で誰が一番お兄さんなの?」
「お兄さん?」
「そう、誰が一番最初に産まれたの?」
「冬弥が4月で、裕翔が5月。そして俺は12月や」
あれ? 3人とも全員違う月に産まれた――?
「もしかして、天野たちって、本物の三つ子ではないの?」
「本物の? 違うし。俺ら、血も繋がってへん」
「今日までずっと本物の三つ子だと思ってた!」
「なんや、それ。そもそも苗字違うやん」
「それは、場所によって名前を変えて過ごしている人たちがお父様の知りあいにいるから、そんな感じなのかな?って」
「そもそも、俺ら、全然似てへんし……あいつらはかっこよくて、俺は――」
授業をさぼっているふたりだけど、いつもテストの順位は一位と二位をふたりで争っていて、頭がとても良い。
天野スミス唯も授業をよくさぼっていて、しかも授業に参加している時も集中していなくて、どこかを見ていて上の空っぽい。なのに、いつも十位以内に入っている。
私の順位は真ん中ぐらい。
三つ子、見た目もレベル高いし、喧嘩も強くて運動神経も良い。そして頭も良くて、全部揃ってる――。
「三つ子が全員完璧って、なんかすごいよね! そういえば気になってたんだけど、3人の中で誰が一番お兄さんなの?」
「お兄さん?」
「そう、誰が一番最初に産まれたの?」
「冬弥が4月で、裕翔が5月。そして俺は12月や」
あれ? 3人とも全員違う月に産まれた――?
「もしかして、天野たちって、本物の三つ子ではないの?」
「本物の? 違うし。俺ら、血も繋がってへん」
「今日までずっと本物の三つ子だと思ってた!」
「なんや、それ。そもそも苗字違うやん」
「それは、場所によって名前を変えて過ごしている人たちがお父様の知りあいにいるから、そんな感じなのかな?って」
「そもそも、俺ら、全然似てへんし……あいつらはかっこよくて、俺は――」



