飴ちゃん食べる?~よろしく焼肉ホスト部♡

 天野スミス唯について行くと、校舎の裏についた。彼は倉庫の中にある焼肉の道具を出した。冷凍庫もあるらしく肉も。

「今から、焼いてやる」
「今からって、授業は?」
「さぼる」

 当たり前のように〝さぼる〟なんて言葉を……。

「ねぇ、疑問に思っていたんだけど、この学校って、授業さぼっても先生に怒られないの?」
「あぁ、怒られん。さぼる生徒が多すぎて、学校から脱走しない限りは怒られんくなったらしい」

 脱走……前にいた学校では本当に縁のない言葉――。

「ちなみにここから脱走すると監視カメラがそこら中にあるから、速攻バレて先生と生徒の鬼ごっこ状態になる。めんどいから脱走する時は、気をつけな?」
「……脱走することなんて、ないし」
「まぁ、その時はバレない裏道を教えるわ」
「いや、脱走しないってば」

 話しながら作業をする天野スミス唯。
 なれてなさそうな手つきで火を起こそうとしている。それをじっと見守る私。

 そしてしばらくすると、何とか炭に火がついた。