飴ちゃん食べる?~よろしく焼肉ホスト部♡

 あちこちから来る攻撃を交わしていた天野スミス唯は、私の存在に気がつく。私と目が合い彼は、はっとした表情をした。

その天野スミス唯の一瞬の隙を狙って攻撃をしてくる筋肉モリモリで強そうなヤンキー。

「天野、右によけて!」

 私の言った通り右によけた天野スミス唯は、敵からの攻撃をギリギリ避けた。

 私の存在に気がついたヤンキーたちが数人、こっちに向かってくる。一切攻撃をせずに、敵からの攻撃を避けていただけの天野スミス唯。彼は、私を助けようとしてくれたのか、こっちに向かってくるヤンキーの胸元を掴み投げた。そして反撃を――。

 素早い動きで的確に狙った敵を仕留める彼。最強の三つ子と言われているだけあって、ひとりでも強い。だけど、ギリギリな感じ。

「自分のことは自分で守って生きていけ!」という栗谷川家の方針で、私は小さい頃から訓練をしてきた。護身術や格闘……本当に色々習わされていた。

 だから喧嘩はしたことはなかったけれど、負けない自信はあった。

 私は……天野スミス唯と背中合わせになり、共に戦った。

 だって、天野スミス唯の印象は私の中で最悪だけど、大勢対ひとりってずるいから。

 参戦したけれど、相手は多分10人以上はいる。戦いの終わりが見えなくて、いつも護身用に持ち歩いている催涙スプレーを使おうか……と考えた時だった。