そっと、ぎゅっと抱きしめて


伊吹さんはわたしの唇から首筋にキスをすると、わたしのガウンの紐を解きながら、唇を鎖骨から胸元まで這わせ、乳房に吸い付いた。

わたしの身体は自然と反応し、声が漏れる。

それから伊吹さんのしなやかな指がわたしの中を解し、自分でも濡れていくのが分かった。

伊吹さんは服を脱ぎ捨てると、再びわたしに口付けをし、わたしの足の間に入って来ると、「挿れますね。」と囁いた。

その言葉に頷くわたしは、心臓の鼓動が聞こえてきてしまいそうな程ドキドキしていた。

すると、わたしの中に伊吹さんが入ってくるのを感じ、グッと奥まで届いている感覚があった。

そして、伊吹さんはゆっくりと腰を動かしていく。

わたしはそれだけで、もう身体が反り返るくらい感じていた。

「大丈夫ですか?痛くないですか?」

わたしを気遣ってくれる伊吹さんの言葉に頷くことしか出来ない程余裕がなく、わたしはあまりの気持ち良さに溶けてしまいそうになっていた。

「じゃあ、ちょっと激しくしますね。」

伊吹さんはそう言うと、更にわたしの奥の奥を突き上げ、わたしの身体は気持ち良さに震え、声を上げた。

この行為って、こんなに気持ち良いものだっけ?

そう思うほど、わたしは初めての感覚に身体がビクンと反応し、初めて"イク"という経験をした。

その夜、わたしたちは何度も交わり、疲れ果てた末に伊吹さんの腕の中で眠りについたのだった。