そっと、ぎゅっと抱きしめて


その日の夜。
わたしたちは、いつものように別々のベッドで寝ていた。

すると、伊吹さんが「しずくさん?まだ起きてますか?」と静かに声を掛けてきた。

「はい、まだ起きてます。」
「あのぉ、、、そっち行っても、いいですか?」

伊吹さんの言葉にドキッとするわたし。
一気に顔が火照っていくのを感じた。

「はい。」

わたしがそう返事をすると、伊吹さんは布団から出てきて、わたしのところへやって来た。

わたしは少し横にズレると、布団を開けて「どうぞ。」と言った。

「お邪魔します。」

そう言って、伊吹さんはわたしの布団に入って来た。

「2人で布団に入ると、温かいですね。」

伊吹さんはそう言うと、ちょっと照れくさそうに微笑んだ。

「しずくさん。」
「はい。」
「本当なら、もっとロマンチックなシチュエーションで言いたかったんですが、、、。」

伊吹さんはそう言い掛けると、わたしを真っ直ぐに見つめて真剣な表情になった。

「俺と結婚してくれませんか?」