魔法で生き残る世界

幸せだった日々は幕を閉じた。


両親がいなくても、友達がいなくても、彩希だけいれば私は良かったのに。


こんなときも私がもっている魔法は使い物にならなくて。



『お姉ちゃんの魔法って絶対使うことないよねー』

『本当にそうだよね〜。なんでこんな魔法があるんだろう』

『だって、世界が滅びるのを救う魔法...だっけ?』




魔法なんて持っていても意味がなかった。救いたかったのは彩希だった。彩希ごめんなさい。

苦しいときにそばにいれなくて。




「お姉ちゃんとして私は失格だね」


見上げた月が、「そんなことないよ」って言ってくれた気がした。