スノードロップ


でも俺、猫じゃなくて男なんですけど……。


危機管理とか大丈夫?

普通に心配になるんだけど……。


え?

……いや…何もしないけど……。


出来ませんけど!

…はい。


玄関を開けて俺を待っていてくれてるけどね……。


ねぇ、お願いだからそんなに簡単に男を家に上げようとしないで?



……まあ、上がるんだけどね。





「お邪魔します」





「どうぞ」





家の中へと入ると、中学生くらいの男の子が出迎えの為か廊下へ顔を出した。





「おかえり、お姉ちゃん。……そちらの方は?」





礼奈ちゃんを微笑み掛けた後、俺を見て不思議そうに首を傾げる。


グレーっぽい髪の毛と青緑色の礼奈ちゃんによく似た瞳。

整った顔立ちには幼さが残っている。


礼奈ちゃんによく似た男の子。





「ただいま。…この人は学校の先輩よ」




俺達には見せない柔らかい笑顔で、弟さんに簡潔に俺のことを説明する礼奈ちゃん。




「宮元秀一です。よろしくね?」





「北見(かい)、中学生2年生です。よろしくお願いします」





ぺこりと俺に頭を下げる海君。


礼奈ちゃんはそんな俺達の遣り取りを無視して、2階へと消えて行く。


取り残された俺に海君は苦笑しながら、リビングへと案内してくれた。



綺麗に片付けられたリビングは、とてもセンスの良いお洒落な家具が配置されている。


上品に部屋全体のバランスが計算され尽くされたお洒落な部屋。

見るからにお金の掛かった家具達。





「お好きなところに座っててください。……宮元さんは夕飯は食べましたか?」




「いや、食べてないよ」




余り食事に興味無いから。