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❄️礼奈❄️
最近、生徒会の人達と一緒に居ることが増えた。
というより、彼らが勝手に付き纏って居るだけのこと。
私はといえば、会話をする気も無いので生徒会役員の話を右から左へと聴き流している。
それでも何も知らない生徒達には仲良く見えるらしく、女子生徒からは目の敵にされている。
理紗が言うには「会長の女」という、噂が流れているらしい。
…当たってはいないが、遠からず。
まあ、最初から勘違いされる事は分かっていた。
私と会長の事情など他者には関係の無いこと。
見える結果が全て。
例え本人が違うと否定しても。
大多数が付き合っていると言えば、何も知らない者ほどその情報を鵜呑みにする。
勝手に勘違いして、白を黒と言う馬鹿。
でもそういう人の方が多い。
何も知らないという事ほど罪深いことは無い。
身勝手に噂話だけを振り撒いて、立場が悪くなれば知らなかったと泣きつく。
そいつらはそれでもいいんだ。
ごめんなさいと謝れば、それで済むと思っている。
でも、一度立ってしまった噂話というのは、取り消すのは難しい。
それに何処まで広まっているのか読めない。
流した本人が謝罪したところで、終わる話でも無いのだ。
結局、被害を被るのは何も悪く無い当事者。
本当に厄介だ。
私は今、天里君から逃げてトイレの個室の中。
……あれ?
どうして私が逃げなきゃいけないのよ!
…チャイム鳴ったら学校から逃げ出そうかな。
カチャリとの鍵を開けて個室を出る。
すると、手洗い場の鏡を占領している3人組。
……邪魔。
