スノードロップ


「本当に俺達に興味が無いんだね」




面白そうに秀君は目を細めて笑う。

自分で言うのもなんだけど、僕達は顔が整っている。

見た目だけで寄って来る女なんて沢山いる。

だけど興味を示さなかった人には会ったことがない。

反応さえ示さず、声すら発さない。


理紗ちゃんとは楽しげに会話するのに。




「そーだねー。もうちょっと真面目な子なのかなと思ってたけど」




……ま、でも会った時から結構変わった子だったけど。

不良に絡まれても笑顔だったし。


一応、ルー君が助ける形になってしまった時も面倒臭そうにしていた。

理紗ちゃんも礼奈ちゃんも全く焦っていなかったんだよね。

騒ぎも暴れもしない。


授業をサボって、廊下で擦れ違った先生に手を振って、帰って来てからは眠っているだけ。

……僕が言えたことでは無いけど。



この学校に首席合格してるらしいんだけどね、礼奈ちゃんって。

だからこそ、真面目な性格なのかと思っていたんだけど。

どうもそういうわけでは無いらしい。



この学校は不良校だし、学校に最低限しか来ない奴らなんて正直大勢いる。


礼奈ちゃんも見た目だけで言うなら、かなり派手だ。

青緑色の瞳と銀色の髪の毛に整った顔立ちは、まるでこの世の生き物というよりは、精霊や妖精などの神秘的な生物に見える。

両耳には真っ赤なルビーのピアス。

目立たない要素の無い美人。


生徒会メンバーにも無反応。

寧ろ面倒臭そう。

女の子にあんな態度取られたの初めて。


だから、楽しみだ。


なにより桐斗君が彼女に興味を持ったことには驚いたけれど。