スノードロップ


☀結☀


ふらっと教室へと出て行った礼奈ちゃんは、お昼休み前に教室へと戻って来た。

礼奈ちゃんも理紗ちゃんも、何事も無かったように落ち着いた様子で授業を受けていて。


僕だけが少し驚いていた。


礼奈ちゃんは今教室には居ない。

理紗ちゃんはといえば、クラスの目立たない女子生徒と楽しそうにお弁当を食べている。


実は礼奈ちゃん。生徒会室へと誘ったけれど、ちらりと僕を見ただけで何も言うこと無く教室を出て行った。

仕方無く僕は今、一人で生徒会室へと向かっている。

礼奈ちゃんを連れて来るように、言われていたから気は重いけれど。



生徒会室の中へと入れば、もう皆揃っていて。


礼奈ちゃんが居ないと知れると口々に文句を言われた。


そんな事を言うなら、自分達で呼びに行ってよ……。



僕だって頑張ったんだよ!!


礼奈ちゃん、全然目も合わせてくれないし……。

僕のことはガン無視だし……。


僕が話し掛ける横で、スマホを弄ったり本読んだり…。


逆に理紗ちゃんは話し掛けてくれる。




「……だからねぇ、僕だって頑張ったの!!」




空気扱いって辛いんだよ……。

今日一日でしっかり味わったよ…。


まさかここまで対応が塩だとは思わないじゃん!!

理紗ちゃんはそれを楽しんでるから、フォローしてくれないんだよ?


話し掛けてくれるだけ。




「……彼女、猫みたいだね」




僕の不満話を聞いていた秀君が、誰に言うでもなくぽつりと呟く。


……確かに!?


ふらっと何処かへと出掛けては戻って来る。

猫そのものだね!!


……残念ながらちっとも懐いてくれない、野良猫さんだけどね…。