スノードロップ


………うん?


この子はいったい何を言ってるの?

皆これから授業よ。
ここは学校なのだから、当たり前じゃない。

ついに頭がおかしくなってしまったのかしら?

……出会った時からかなりイカれていたけど……。




「……理紗…ちゃんもでしょ?」




「面倒臭くない?」





真面目に授業を受けようとしている人に何を言ってるの。

ほら、天里君の頭を上にクエスチョンマークが(笑)。


それにしたって理紗、初日からフルスロットル。

全力疾走。

……可哀想に。




「…行こうか、礼奈?結っち、またね〜」




ひらっと手を振った理紗が先に教室を出て行く。


驚いて瞠目している天里君に苦笑して、理紗の後を追って教室を出る。



……初日からサボりは駄目だと思うな〜。




「ほら早く行くよ!!」




廊下で私を待っていた理紗が、手招きして急かしてくる。

全く、待てが出来ない犬か何かなのかな?




「……行く場所決まって無いのでしょう?」




慌てなくても行くわよ。

それに大声出したら迷惑よ。



私の気の合う親友。

お互いにお互いのことを知っているからこそ、踏み込まないように距離を取る。


絶妙な距離感で付かず離れず。

許せる範囲で内面を晒す。



私達は最初から“こう”だ。




冗談を言って本音を隠す。