コリウスの花束を、キミに



「ごめん。城谷さん」

黙り込む私に、
美川くんはきまりが悪そうに呟いた。

「ううん、謝らないで」

「あー、でも。
その子たちの「好き」っていうのは
多分”推し”的な意味だと思うから。
安心してほしい」


私の”好き”も、
“推し”って言葉でごまかせればいいのにな……


「はぁ……」