コリウスの花束を、キミに



「そう…なんだ」

沈んだ声になっていくのが、
自分でも分かった。

やっぱり、先生のことが好きなのは
私だけじゃなかったんだ。

何で私は
今更そんなことで傷ついているんだろう。

学校の先生が
常に生徒から注目される存在ってことくらい、
分かりきってたはずなのに……。