振り返ると、 いちごジャムの瓶を片手に持った 美川くんと目が合った。 「ほんっと、ごめん!ビビらせたよね?」 「ううん、大丈夫だよ。 それより……神ちゃんって?」 見つめ合っているのは気恥ずかしくて、 私はあわてて視線を手元へ戻した。 同時に、中断していたかき混ぜ作業も再開した。