コリウスの花束を、キミに


軽くパニックにおちいっている私のことなんて、
知るはずもなく、カーテンはシャッと開かれた。

「こんにちは」

先生は白い歯を覗かせながら、
ニコッと笑ってみせた。

ま、眩しすぎる……!

そんな顔をされると『私にも少しはチャンスがあるのかな?』って思ってしまいそうになるよ。


絶対に叶わないって分かってるのにな。


ズルいよ、先生。