コリウスの花束を、キミに

「…みっ!すみっ!」

ん?

「真澄、前っ!」

奈央の声で、意識が現実へと、
いっきに引き戻される。


でも、時すでに遅し。

すぐ目の前には、灰色に塗られた壁。

ヤバいっ、ぶつかる……!

ガンッ!!

「いってて……」


派手な音とともに

私はおでこを打ちつけてしまった。