コリウスの花束を、キミに

この恋が叶わないってことくらい、私だって……

「分かってるから」


「でもさ…… 初恋でしょ?」

その言葉が、
針みたいに私の心の弱い部分に
深く、刺さったような気がした。

「ようやく真澄が見つけた好きな人なんだから。
幼馴染としては叶えてあげたいんだ」

「奈央……」