コリウスの花束を、キミに

まぁ、奈央にだったら言っても大丈夫……かな。

「分かった、耳貸して」

「ん」

奈央は垂れた髪を片耳に掛けると私の方へ、
一歩近づいた。

「新しく来た神代先生っていたじゃん?」

「うん、理科の若い人だよね?」

「そう。
でね、私その……
神代先生のこと、好きになっちゃったの」

「うわー、そういうパターンかぁ」