コリウスの花束を、キミに


しばらく私は「はい」と答えるだけのロボットと
化していた。

松本先生のお説教から解放された頃には、
着任式が始まっていた。

壇上には、見覚えのない顔が六人。



「では、続いての先生どうぞ」

「はい」

いや、前言撤回。

いま、聞き覚えのある声がした。

「朝の……!」