ドアを開けた瞬間、春の柔らかな風が全身を包んでいくのが分かった。
今なら何でも出来そう、なんていう根拠の無い自信がみなぎってくる。
そんな風だった。

私は周囲に人がいないのを良いことに、
お気に入りの歌を口ずさみ、
スキップをしながらバス停へと向かった。