コリウスの花束を、キミに


「あっ!」

苦労の末、名前を見つけ、私が思わず声を
上げてしまったのとほぼ同時に、

「あれ、キミも?」

低く心地良い声と共に、
周囲に甘い香りが漂った。

「へっ?」