それから数ヶ月、相変わらず星來と京弥はホステスと客という関係を続けている。
京弥が多忙の身なので頻度はまちまちだが、それでも必ず同伴をして店に出勤する。
そんな事が続くうちに京弥も立派な太客の一人になっていた。
京弥は礼儀としてお金は落としていくが店にいる時間は短い。
店内では星來と話せる時間が少ない上に彼はあまり他のホステスとは関わろうとしない為、女の子達の間では一途だが独占欲の強い重い男として認定されていた。
そんな事無いよと否定はしてみるものの一応気にはしていたのでそれとなく本人に言ってみたが、「俺がこの世で一番嫌いなのは無駄な事に時間を割く事」と言って取り合ってはもらえなかった。
その分来店前に必ず同伴した際には、過去の関係が嘘のように気さくに何でも話せる間柄になっていた。
そんな折である、京弥の熱愛報道が出たのは。
