「はじめに、ここまでの選考通過、おめでとうございます。今回のプロジェクトの応募者数は合計で約10万人以上。その中から今いる『20名』になるまで選び抜かれたということに誇りを持ってください」
じゅ、10万人以上…!?
そんなにもたくさんの人がアイドルを目指しているんだ…。
その中の20人に残れたってことは確率的にはどれくらいなんだろう。
どこかの誰かがわたしの心を読んだかのようにその答えをつぶやいた声が聞こえた。
「…5000分の1……」
私の想像をはるかに絶する数字に頭がクラクラしてきた。
一生分の運を使い切ってしまったような気がしてならない。
その中にはきっと本当に小さい頃からアイドルという夢に向かって進み続けていた人がたくさんいるはずだ。
わたしなんかが居ていい場所なのかな…。
そもそもなにかの間違いだったのではないかと疑ってしまいそう。場違いな気がしてきてキュッと身を縮めた。
「これから皆さんにはここから少し離れた場所にある寮まで移動して、そこでオーディションを受けてもらいます。期間は約1年。そこでさまざまなアイドルになるための経験を積んでいただきます」
スクリーンに映されたのは木でできた大きめのログハウス。
森の中にあるってわけじゃないけど、周りに自然があふれて豊かで空気がおいしそう。
じゅ、10万人以上…!?
そんなにもたくさんの人がアイドルを目指しているんだ…。
その中の20人に残れたってことは確率的にはどれくらいなんだろう。
どこかの誰かがわたしの心を読んだかのようにその答えをつぶやいた声が聞こえた。
「…5000分の1……」
私の想像をはるかに絶する数字に頭がクラクラしてきた。
一生分の運を使い切ってしまったような気がしてならない。
その中にはきっと本当に小さい頃からアイドルという夢に向かって進み続けていた人がたくさんいるはずだ。
わたしなんかが居ていい場所なのかな…。
そもそもなにかの間違いだったのではないかと疑ってしまいそう。場違いな気がしてきてキュッと身を縮めた。
「これから皆さんにはここから少し離れた場所にある寮まで移動して、そこでオーディションを受けてもらいます。期間は約1年。そこでさまざまなアイドルになるための経験を積んでいただきます」
スクリーンに映されたのは木でできた大きめのログハウス。
森の中にあるってわけじゃないけど、周りに自然があふれて豊かで空気がおいしそう。



