お調子令嬢は王子様の視線を奪う

「じゃあ行こうか。ルーズ、君にも迷惑をかけてしまったね」

「いえそんな! ……お気遣い頂きありがとうございます。それはそれとしてロモラッドさん! 本当に失礼ですわよ!!」

「まあそう言わずに、お嬢様も行きましょうよ! ……両手に特上の花ですなぁラピさん」

「そうか……そうだね。今はそれでいいかな。ルーズもついておいで」

「勿論、殿下とご一緒できるのならば喜んで。……もう、ロモラッドさん! あまり失礼なことをしてわたくしに恥をかかさないで下さいましね」

 問題は全て終わったし、奢ってもらえるし。万々歳だね!
 最近王都で新しいスイーツショップが出来たらしいし、そこに連れてってもらいましょうか。私甘いもの大好きぃ!

(はぁ、これがわたくしの新しい学園生活ですか……。仕方がありませんわね、妥協も時に必要でしょう。でも、更生を完全に諦めたわけではありませんわ。覚悟して下さいまし、ロモラッドさん)

(フフ……この楽しさをロモラッドさんは平穏と呼ぶのか。僕もいつか……いつかその中で、君と過ごしてみたいな。出来るだろうか、僕に)

 さ、こんな屋敷とっとと飛び出して。……あっ。

「外で暴れてる男連中どうしようかな? 流石に私達だけデートとしゃれ込んだら後でうるさそう」

「……そうだね。彼らも一緒に連れて行くとするか」

「ムードもへったくれもありませんわね」