違う。そんなことない。
「私は、朝喜くんと一緒に居たい。お願い。朝喜くんがわがままを叶えたなら、私のわがままも叶えてほしい。」
残り少ない時間なのかもしれない。でも、だからこそ、一緒に居たかった。
その時間を、大切にしたかった。
「私のわがまま、叶えてくれる?」
朝喜くんは一点をずっと見つめている。
「わがままじゃない。俺が、一緒に居たい。残りの時間、菜花と、一緒に。」
私は抱きついた。朝喜くんの体はすごく細くて、折れてしまいそうだった。
「ずっと一緒に居よう。」
私はそれから毎日、面会が出来る時間はずっと、朝喜くんのそばにいた。
