それぞれの生きる意味



どれだけ考えても答えが出ないまま1週間がすぎた

「ねぇ?今日は裕翔の家行かない??親居ないんでしょ?」

「あぁ」

「じゃぁきまり!」


答えが出ない1週間だった
その間にあたしの心も壊れていった
自然と自分のことは話さなくなった

「璃空もいくよね?」

「うん」

「じゃぁしゅっぱーつ!」

あたしが自分の気持ちを言わなくなって周りに合わせるようになって変わったこと

合わせてる方が上手くいく
裕翔もイライラしないみたいで当たり障りなく会話するようになった
やっぱりあたしがいけなかったのかもしれない



「ねぇ王様ゲームしようよ!」

「えー!やだー優しいめで」

「璃空もやるよね?」

「……うん」

「え!?璃空もやるの?ならあたしもー」

やっぱりみんなに合わせてる方がいいんだ……





「やる前にちょっといい?」

「なになに?どーしたの?裕翔」

「お前さ?ほんとにやるの?いつも乗り気じゃねぇのに」

「うん。今日はやりたい気分」

「はぁ……」

なに?久々に会話したと思えばこれ
なにかいけなかった?

「ちょっとタイム」



そう言われてリビングから裕翔の部屋へ連れていかれた




「なに?」

「なに?はこっちのセリフお前最近変だぞ?」

「別に変じゃないよ?」

「なんかあるなら言えよ」

「別に何も無い」

「あんだけベラベラ喋ってたくせに学校でも1個も喋んねぇし、あれから電話もかけて来ねぇし」

「この前のテストやばかったから勉強しなきゃと思ってたから最近は勉強にお熱入れてるの」

もう何でも嘘がつけちゃうようになっちゃった

「は?お前勉強なんて全然しなかったじゃん」

「だからだよ!進級やばいと思ってんの」

「親帰ってきたわけ?」

え……あ……いや……

「うん」

「そうなら良かった
ちょっと心配してたから親いないのに連絡もねぇから帰ってきてよかったな?」

「うん」

「とでも言うと思ったか?お前さ?なんなの?」

「何も無いよ?」

「なに?気を引きたい訳?嘘ばっかり言いやがって」

「なに。嘘って璃空が嘘ついてるって言うの?」

「嘘ついてるだろ」

「嘘なんて……言ってない」

いや嘘しか言ってないけど……
いいのあたしの気持ちなんてどーでも

「あーそう。」そう言って部屋から出ていった……
なによ……みんなあたしが、ウンウンっていえば楽しそうじゃん。何がいけないの?裕翔だってあたしがわがまま言わなくて良かったって思ってるくせに意味わかんない!


すこしムカついたが何も無かったことにしてリビングに行った