裕翔side



「それは価値観と感性の問題だな?」

「え?」

「正直俺はお前の気持ちなんてわからないし
俺もお前にはありのままの自分を見せれるやつだと思ってるし、学校では王子なんて呼ばれてるけど俺は王子じゃない」

「知ってる」

「これがホントの俺なの璃空はどう思う?」

「璃空は王子がいい」

「璃空の求めてる俺と、俺の求めてる璃空は違うの」

「でもそれって無理じゃね?
お互い偽って接するんだぞ?」

「うん。」

「別に迷惑とは思ってないけど、俺は楽しく璃空と会話したいし、遊びたいって思う」

「璃空は王子がいいもっと優しい裕翔がいい」

「なんで優しい俺がいいの?」

「だって優しく声掛けられたいから」

「それはお前の気持ちだよな?」

「うん」

「お前の気持ちばかり俺にぶつけられても困るの」

「うん」

「でも受け取り方や、伝え方、全てみんな違うから」

「うん」

「わがまま言ってきてくれていいんだよ?でも毎日は困るしやだね?」

「うん。」

「おれはずっとお前の相談をわがままな電話を何も言わずに聞いてたわけでしょ?お前のしたいようにしてきたわけでしょ?俺の気持ちは?」

「何も無い」

「それはおかしいよね?」

「うん」


「俺の意見も少しくらい聞いて欲しい。
ずっとボランティアで相談ばっかりやだよ?俺だってそこまでお人好しじゃないからね?」

「うん、ごめんなさい」


「謝れなんて言ってない」

「うん」

「これからは少し考えて?相談乗るくらいは乗るけど毎日はやだ」

「はい」





璃空とは少し分かり合えたかな??



そーだとうれしい