The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

この三人とは、テレビ通話で話をした。




『ルレ公、お前あれだよな。昔から思ってたけど、頭のネジ5、6本抜けてね?』

『その通りだアリューシャ。もっと言ってやってくれ』

アリューシャの第一声に、後ろで聞いていたらしいルルシーが賛同した。

酷い。ネジは抜けてると思うけどそんなにたくさんは抜けてない。

『自分がどれだけ危険なことをしているかは、自分が一番よく分かってるだろうから…私は何も言わない。助けが必要なときは頼るんだよ。手を貸すから』

アイズレンシアは、俺の性格をよく理解していた。

くどくどと説得しようとはせず、自分に出来ることをすると言ってくれた。

有り難いことだ。

そして、

『ルレイア。お願いだから無理をしないで。あなたがいなくなったら、私…』

シュノさんは、涙ぐみながら俺に訴えた。

女性の涙は基本的に俺には通用しないが、シュノさんは話が違う。

彼女の涙は、俺の良心をぐさぐさと突き刺した。

「大丈夫ですよ、シュノさん。必ず無事に帰りますから」

『ルレイア…』

「それまでルーさんをお願いします。俺を信じてください」

そう言うと、シュノさんは涙を拭い、こくり、と頷いた。

こんなにも心配してくれている人がいるのだから、無事に帰らなくては。

『良いかルレ公。次の『ポテサラーズ』のライブ、お前のぶんもチケット取ったんだからな。アリューシャ、ボッチライブなんて嫌だからな。ルレ公も一緒に行くんだぞ』

「当然です」

無事に帰ってきて、とストレートに言わないのがアリューシャらしい。

俺だって『ポテサラーズ』のライブは毎年楽しみなのだから、絶対に行きたい。

『良いかルレイア。危ないと思ったらすぐに退け。約束しろ』

アリューシャを押し退けるようにして、ルルシーが再度そう忠告した。

ルルシーったら心配性。

「約束します。それより…あなたも気を付けてくださいよ」

あんなところにルルシーを送り出すなんて、俺だって悶えそうなくらい嫌なんだから。

『お前と比べりゃ、俺は百倍は安全だ。必ず無事に帰ってこい』

「はい。腕を広げて待っててくださいね」

帰ったとき、すぐにあなたの胸に飛び込めるように。