The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

その日店に戻ると、エリュシアから、帝国騎士団との会合が今週末に決まったと知らされた。

奇しくもその日は、定期試験直前の週末であった。

そういう日は確実に、エルスキー達に直前の詰め込みをやろうと誘われるのだが…こればかりは仕方ない。

歯医者という言い訳で逃げるしかないな。

エルスキー達には、最近何だかんだと誘いを断ることが多いな、と思われるだろう。

でも、『シュレディンガーの猫』が本格的に動き出しているなら…俺もおちおちと学生生活を楽しんでいる余裕はなかった。

俺は完璧にルナニアを演じてはいたが、中身は変わらずにルレイアであった。

血の一滴まで闇に染まった、ルティス帝国最大のマフィア、その幹部であった。