The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

食事の後。

「ルヴィアさん、ちょっと」

「うん?」

フューニャに手招きをされてリビングに行くと、そこには不思議なものが置いてあった。

「…カード?」

「私、こう見えて元占い師ですから…。ルヴィアさんを占ってあげようと思って」

え。マジで?

俺、占い師に占ってもらうの初めてだ。

どちらかと言うと、あまり占いなんて信じないタイプだ。

たまにニュースの占いコーナーなんて見るけど、真に受けたことがない。

あんなの、所詮誰にでも当てはまるようなことを言ってるだけだ、なんて思っていた。

「私に出来ることはこのくらいですから…。是非占わせてください」

「あぁ…」

俺は、フューニャの前に腰掛けた。

…なんだか、緊張するな。

あのカード何だろう?タロット…って奴?

「それ、何?タロットカード?」

トランプではないのは確かだ。

「タロットではありません。私の生まれ故郷に伝わる特別なカードです」

「へぇ…」

水晶とか覗くのかと思った。

あれ、覗いて本当に何か見えてるんだろうか?

フューニャは何やら謎の呪文を唱えながらカードをシャッフルし、テーブルの上にカードを広げた。

…本格的だな。

「どれか、好きなものを三枚…選んでください」

「三枚な…。えーと…」

何かこう…びびっと来るカードを選べば良いんだろう?

…何も感じないけど。

「…じゃあ、これとこれ…。あと、これを」

「分かりました」

フューニャは俺が選んだカード…ではなく。

俺が選んだカードの、左隣のカードを三枚、開いた。

え。何で隣の?

これも何か理由があるのだろうか。

「…ふむ…」

フューニャが開いたカードには、何やら気色悪い化け物みたいな絵が描いてあった。

何あの化け物。

俺、もしかして悪いカードを引いてしまったのでは?

タロットで言うと悪魔みたいな?

でもよく見たら、三枚のカード全部にそれぞれ異形の化け物みたいな絵が描かれてあった。

もしかして俺の未来って、絶望の未来だったりするの?

「…どう?」

「…」

何?その沈黙。

あ、これ言ったらアカン奴だ…。とか思ってたらどうしよう。

占いなんて信じていたつもりはないが、いざ本職の占い師に占ってもらうとなると、緊張してしまう。

「俺の未来って…もしかして絶望に染まってるの?」

「…そんなことはありませんけど」

「そもそもそれ、何を見てるの?」

「あなたの深層心理を」

え。見られたくないんだけど。

俺が腹の中で何を考えているのかばれるってことだよな?

「俺、何考えてるの…?」

「…ふふっ」

何で笑うの?

フューニャは満足そうに笑って、カードをしまった。

「え?もう終わり?」

俺へのフィードバックはなしなのか?

「あなたの心の中を見たので満足しました」

占いって…。占い師が人の心の中を覗いて、好奇心を満たして満足する為にやるものだったっけ?

いや…。俺が腹の中で何を考えてるのか、自分でも分からないようなことを教えられるのは気分悪いから、聞かなくても良いけど…。

なんか…ちょっと釈然としない。