The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

いないかもしれない、いやいるかもしれない…。と、考えながら帰り際に買い物をして、帰宅すると。

「…あ、フューニャ」

「…」

フューニャがいた。

良かった。まだ出ていっていなかった。

俺は内心ほっとしたが、しかし、ほっとした自分に驚いた。

何だって彼女がいたらほっとするんだ?

別に出ていっていたとしても良いじゃないか。

「フューニャ…あのさ」

「はい」

「ケーキ買ってきたんだけど…食べる?」

「…はい」

俺はフューニャと一緒に、向かい合ってケーキを食べた。

またしてもお互い無言だったが、その沈黙を気まずいとは思わなかった。

…そういや、家の中で誰かと一緒にものを食べるなんて、いつ以来だろうなぁ。

今まで長いこと、ずっと一人だったものだから…。

誰かと一緒に暮らすって、案外悪くないのかもしれない。

柄にもなく、俺はそんなことを考えていた。