『青薔薇連合会』と帝国騎士団の共同戦線により、『シュレディンガーの猫』は壊滅した。
残党はまだ国内にいるだろうが、俺達に歯向かえるほどの力はないだろう。
ほとんどの構成員はXが死んだことを知って、後を追って自決した。
逃げたとしても、国籍も持たず、身寄りもない彼らが生きていく術はなかろう。
残党の追跡は帝国騎士団が対応することとして話をつけ、両者の協力関係は解消された。
そして、人質役だった俺も無事に帰ってこれた訳だ。
ずっと帝国騎士団で退屈な毎日を過ごしていたから、仲間のもとに戻ってきて、今は生き返ったような気分だ。
ルレイアも、長い間ランドエルスで学生生活をやらされて、疲れているんじゃないかと思ったが。
帰ってくると意外に元気そうで…と言うか元気過ぎて…まぁ、良かった。
「じゃあルル公、今日はあれ作って!チーズとカルビって奴!アリューシャあれ食べてみたい」
で、何でアリューシャまで飯をたかろうとしてるんだ?
チーズと…カルビ?
「チーズタッカルビって奴でしょ?」
「そう!それそれ」
アイズはよくアリューシャが何言ってるのか分かるな。
「俺久々に、ルルシーのチキンサルサ食べたいです」
「良いねぇルルサルサ!いつ食べても美味いよなぁ」
「ルルシー。私は野菜たっぷりのラタトゥイユを所望するよ」
何で段々増えてるの?
ルレイアを招くつもりはあっても、アイズとアリューシャまで招くつもりは…。
「任せて、ルルシー。私、フライドポテト作れるようになったの。私も作るわ」
シュノはシュノで、何やら意気込んでるし。
良い子だなぁ、シュノは。ルレイア以下二人は少しくらいシュノを見習ってくれ。
「何で俺がそんなことを…」
人質になっていた頃出来なかった仕事が立て込んでるから、余計な時間はないのだが?
「良いだろそのくらい!今回の作戦で、アリューシャは地平線の彼方からXを撃ち抜いた!シュー公は現場を指揮した!アイ公はオペレーターをやった!ルレ公は軍師をやった!そしてルルシー、お前は何をやったんだ!?」
「ぐっ…それは」
「それを思ったら、サルサとチーカルビくらい作ってくれても良いだろ!」
「お前…卑怯だぞ」
それを言われたら、断ろうにも断れないじゃないか。
「ルルシーは人質を頑張りましたよ。ねぇ?」
ルレイアのそれはフォローにはなっていない。
別に…人質を頑張った訳じゃないよ。
「…分かったよ」
まぁ、俺もしばらく作ってなかったし。
久々に、五人で夕食を楽しむのも良かろう。
「わーい、ルルシー。大好き」
ルレイアは嬉しそうに、俺にくっついた。
くっつくんじゃねぇ、と言いたいのだが。
…まぁ、今日くらいは良いか、と思ってしまうのだから…俺も甘いな。
残党はまだ国内にいるだろうが、俺達に歯向かえるほどの力はないだろう。
ほとんどの構成員はXが死んだことを知って、後を追って自決した。
逃げたとしても、国籍も持たず、身寄りもない彼らが生きていく術はなかろう。
残党の追跡は帝国騎士団が対応することとして話をつけ、両者の協力関係は解消された。
そして、人質役だった俺も無事に帰ってこれた訳だ。
ずっと帝国騎士団で退屈な毎日を過ごしていたから、仲間のもとに戻ってきて、今は生き返ったような気分だ。
ルレイアも、長い間ランドエルスで学生生活をやらされて、疲れているんじゃないかと思ったが。
帰ってくると意外に元気そうで…と言うか元気過ぎて…まぁ、良かった。
「じゃあルル公、今日はあれ作って!チーズとカルビって奴!アリューシャあれ食べてみたい」
で、何でアリューシャまで飯をたかろうとしてるんだ?
チーズと…カルビ?
「チーズタッカルビって奴でしょ?」
「そう!それそれ」
アイズはよくアリューシャが何言ってるのか分かるな。
「俺久々に、ルルシーのチキンサルサ食べたいです」
「良いねぇルルサルサ!いつ食べても美味いよなぁ」
「ルルシー。私は野菜たっぷりのラタトゥイユを所望するよ」
何で段々増えてるの?
ルレイアを招くつもりはあっても、アイズとアリューシャまで招くつもりは…。
「任せて、ルルシー。私、フライドポテト作れるようになったの。私も作るわ」
シュノはシュノで、何やら意気込んでるし。
良い子だなぁ、シュノは。ルレイア以下二人は少しくらいシュノを見習ってくれ。
「何で俺がそんなことを…」
人質になっていた頃出来なかった仕事が立て込んでるから、余計な時間はないのだが?
「良いだろそのくらい!今回の作戦で、アリューシャは地平線の彼方からXを撃ち抜いた!シュー公は現場を指揮した!アイ公はオペレーターをやった!ルレ公は軍師をやった!そしてルルシー、お前は何をやったんだ!?」
「ぐっ…それは」
「それを思ったら、サルサとチーカルビくらい作ってくれても良いだろ!」
「お前…卑怯だぞ」
それを言われたら、断ろうにも断れないじゃないか。
「ルルシーは人質を頑張りましたよ。ねぇ?」
ルレイアのそれはフォローにはなっていない。
別に…人質を頑張った訳じゃないよ。
「…分かったよ」
まぁ、俺もしばらく作ってなかったし。
久々に、五人で夕食を楽しむのも良かろう。
「わーい、ルルシー。大好き」
ルレイアは嬉しそうに、俺にくっついた。
くっつくんじゃねぇ、と言いたいのだが。
…まぁ、今日くらいは良いか、と思ってしまうのだから…俺も甘いな。


