その日の夜。
俺は寝付けなくて、日付が変わっても起きていた。
人質なのに、客扱いしてくれるのは有り難いのだが…。如何せん、毎日退屈で困る。
やることがないので、俺は窓の傍に腰掛けて、ひたすら物思いに耽っていた。
…アリューシャが聞いたら、年寄りみてぇ、とか言いそうだな。
…ルレイアは元気だろうか?
と、考えたとき。
こんな時間なのに、部屋の扉がノックされた。
気のせいかと思ったが、気のせいではなかった。
「…起きているか?」
返事もしていないのに、彼女は無遠慮に入ってきた。
「…寝てたらどうするつもりだったんだよ」
「…」
ルレイアのことを考えていたら、その姉が来た。
ルシェだ。
相変わらず暗い顔のルシェが、俺のもとを訪ねてきた。
「こんな時間に、何の用だ?」
「…少し、話を聞きたくてな」
「…」
…帝国騎士団の人質になった以上、そういうこともあるかと思っていたが。
ようやくその勇気が出た、ということなのか。
「…ルレイアに会わせろ、っていうのは聞かないぞ」
「あぁ、分かってる…」
会っても無駄だってことは、よく分かってるだろうな。
頭の中に、以前ルレイアが嬉々として見せてくれたルシェの土下座写真が思い浮かんだ。
「…もてなしの出来る立場じゃないが、まぁ…座れよ」
「…済まない」
ルシェは俺の正面に座った。
…改めて、ルシェの顔をまじまじと見て、思うことは。
…やつれたな、ルシェ。
女性にこんなことを言うのは失礼だが…実年齢より十歳は老けて見える、気がする。
以前のような…自信に満ち溢れた姿は何処へやら。
随分と…疲れたような顔をしてる。
「…お前は…ルシファーのことをよく知ってるんだろう?」
「…一応な」
多分…ルシェよりは。
「ルシファーは…マフィアでどんな…どんな風に過ごしてるんだ」
「…そうだな…」
ルシファー…ルレイアがマフィアでどう過ごしてるか。
思い出す。ルレイアの普段の姿を。
奇怪な格好をして、女性をたぶらかし、恐ろしいルレイアフェロモンを振り撒いては、日々ハーレムの会員を増やしている。
勿論ちゃんと仕事もしてるが…エロい方のルレイアの印象が強烈で。
かと思えば俺に求愛してきたり、飯をたかってきたりと甘えてくる。
大半の女性にとってルレイアは敵だが、俺にとっては…。
俺は寝付けなくて、日付が変わっても起きていた。
人質なのに、客扱いしてくれるのは有り難いのだが…。如何せん、毎日退屈で困る。
やることがないので、俺は窓の傍に腰掛けて、ひたすら物思いに耽っていた。
…アリューシャが聞いたら、年寄りみてぇ、とか言いそうだな。
…ルレイアは元気だろうか?
と、考えたとき。
こんな時間なのに、部屋の扉がノックされた。
気のせいかと思ったが、気のせいではなかった。
「…起きているか?」
返事もしていないのに、彼女は無遠慮に入ってきた。
「…寝てたらどうするつもりだったんだよ」
「…」
ルレイアのことを考えていたら、その姉が来た。
ルシェだ。
相変わらず暗い顔のルシェが、俺のもとを訪ねてきた。
「こんな時間に、何の用だ?」
「…少し、話を聞きたくてな」
「…」
…帝国騎士団の人質になった以上、そういうこともあるかと思っていたが。
ようやくその勇気が出た、ということなのか。
「…ルレイアに会わせろ、っていうのは聞かないぞ」
「あぁ、分かってる…」
会っても無駄だってことは、よく分かってるだろうな。
頭の中に、以前ルレイアが嬉々として見せてくれたルシェの土下座写真が思い浮かんだ。
「…もてなしの出来る立場じゃないが、まぁ…座れよ」
「…済まない」
ルシェは俺の正面に座った。
…改めて、ルシェの顔をまじまじと見て、思うことは。
…やつれたな、ルシェ。
女性にこんなことを言うのは失礼だが…実年齢より十歳は老けて見える、気がする。
以前のような…自信に満ち溢れた姿は何処へやら。
随分と…疲れたような顔をしてる。
「…お前は…ルシファーのことをよく知ってるんだろう?」
「…一応な」
多分…ルシェよりは。
「ルシファーは…マフィアでどんな…どんな風に過ごしてるんだ」
「…そうだな…」
ルシファー…ルレイアがマフィアでどう過ごしてるか。
思い出す。ルレイアの普段の姿を。
奇怪な格好をして、女性をたぶらかし、恐ろしいルレイアフェロモンを振り撒いては、日々ハーレムの会員を増やしている。
勿論ちゃんと仕事もしてるが…エロい方のルレイアの印象が強烈で。
かと思えば俺に求愛してきたり、飯をたかってきたりと甘えてくる。
大半の女性にとってルレイアは敵だが、俺にとっては…。


