その場で現地解散した俺は、あらかじめ下見しておいたポイントに向かった。
ホテルの、裏出口に。
そこには、俺の予想通り。
「…お帰りですか?お二人さん」
「…!ルシファー殿…」
リーヴァ・アギリス・ヘルブラッドは、驚いたように俺を見た。
ラウンジで俺達と別れた後、必ず先にオルタンスに報告すると思っていた。
で、その後…人目を忍んで、裏口からこそこそ出ていくだろうと。
予想通り会えたのは良いが。
「ダサい名前で呼ばないでもらえません?殺したくなるんですけど」
殺気を滲ませてそう言うと、リーヴァはぞっとしていた。
「…済まない。今は…ルレイア殿、だったな」
「そう。そう呼んでくださいね」
制服を着てるから、正しくはルナニアだがな。
そこは多目に見てやろう。
「何故貴殿がここにいる」
ウィルヘルミナが、怒気を含んだ声で言った。
「酷い言い方ですね。夜を共にした仲じゃないですか」
「っ、貴様!」
「冗談ですよ」
ちょっと、挑発が過ぎたかな。
嘘ではないけど。
「ウィルヘルミナ殿、ここは抑えてくれ」
リーヴァは、ウィルヘルミナに挑発に乗らないようにと軽く諌めた。
ウィルヘルミナは、仕方なしに引き下がった。
「しかし…彼女の言う通りだ。ルレイア殿、何故貴殿がここにいる?」
「この格好を見て、分かりません?」
俺はくるりとその場で一回転して、ランドエルス騎士官学校の制服を見せびらかした。
これを見れば、一目瞭然だと思うがな。
「…貴殿は、ランドエルスに潜入していたのか」
「えぇ、見ての通りですね」
「それを、我々に教えても良いのか?」
「教えても良いから、今こうして会ってるんじゃないですか」
そろそろ、潮時だと思ってな。
「我々は同盟関係ですよ?仲良くしようじゃありませんか」
「…」
無言とは。なんとまぁ無愛想なことだ。
無理もないな。俺達組織は元々、犬猿の仲どころじゃないからな。
「…ということは、ランドエルスにいるという『シュレディンガーの猫』のスパイについても?」
「教えて欲しいですか?」
「あぁ、是非ともな」
そう言うと思った。
そして、協力関係にある今、この情報提供を拒む訳にもいかない。
「後でルルシーに聞いてください。彼に教えておきますから…。…それと、代わりに『猫』にあなた方のことも喋りますよ。どっちにも良い顔しなきゃならないんですから。俺は」
「…分かった」
『シュレディンガーの猫』は、俺達『青薔薇連合会』と同盟関係にある、と思ってるからな。
形だけでも、誠意は見せておかなければ。
全く、モテる男は辛いな。
ホテルの、裏出口に。
そこには、俺の予想通り。
「…お帰りですか?お二人さん」
「…!ルシファー殿…」
リーヴァ・アギリス・ヘルブラッドは、驚いたように俺を見た。
ラウンジで俺達と別れた後、必ず先にオルタンスに報告すると思っていた。
で、その後…人目を忍んで、裏口からこそこそ出ていくだろうと。
予想通り会えたのは良いが。
「ダサい名前で呼ばないでもらえません?殺したくなるんですけど」
殺気を滲ませてそう言うと、リーヴァはぞっとしていた。
「…済まない。今は…ルレイア殿、だったな」
「そう。そう呼んでくださいね」
制服を着てるから、正しくはルナニアだがな。
そこは多目に見てやろう。
「何故貴殿がここにいる」
ウィルヘルミナが、怒気を含んだ声で言った。
「酷い言い方ですね。夜を共にした仲じゃないですか」
「っ、貴様!」
「冗談ですよ」
ちょっと、挑発が過ぎたかな。
嘘ではないけど。
「ウィルヘルミナ殿、ここは抑えてくれ」
リーヴァは、ウィルヘルミナに挑発に乗らないようにと軽く諌めた。
ウィルヘルミナは、仕方なしに引き下がった。
「しかし…彼女の言う通りだ。ルレイア殿、何故貴殿がここにいる?」
「この格好を見て、分かりません?」
俺はくるりとその場で一回転して、ランドエルス騎士官学校の制服を見せびらかした。
これを見れば、一目瞭然だと思うがな。
「…貴殿は、ランドエルスに潜入していたのか」
「えぇ、見ての通りですね」
「それを、我々に教えても良いのか?」
「教えても良いから、今こうして会ってるんじゃないですか」
そろそろ、潮時だと思ってな。
「我々は同盟関係ですよ?仲良くしようじゃありませんか」
「…」
無言とは。なんとまぁ無愛想なことだ。
無理もないな。俺達組織は元々、犬猿の仲どころじゃないからな。
「…ということは、ランドエルスにいるという『シュレディンガーの猫』のスパイについても?」
「教えて欲しいですか?」
「あぁ、是非ともな」
そう言うと思った。
そして、協力関係にある今、この情報提供を拒む訳にもいかない。
「後でルルシーに聞いてください。彼に教えておきますから…。…それと、代わりに『猫』にあなた方のことも喋りますよ。どっちにも良い顔しなきゃならないんですから。俺は」
「…分かった」
『シュレディンガーの猫』は、俺達『青薔薇連合会』と同盟関係にある、と思ってるからな。
形だけでも、誠意は見せておかなければ。
全く、モテる男は辛いな。


