The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

ミューリア達は、緊張で顔がひきつっていたが。

俺の顔を見た二人の隊長達も、驚きのあまり顔がひきつっていた。

にやにやしてるのは俺だけ。全く愉快で、堪らないじゃないか。

ルルシーにも見せてやりたかったよ。

「あっ…あ。今日は、済みません。わざわざご足労頂いて…ありがとうございます」

ミューリアは慌てて立ち上がり、用意していた言葉を言って頭を下げた。

「いや…我々は…同僚に、頼まれただけで」

言葉に詰まりながら、彼の目は俺をじっと見つめていた。

何でここにいるのか、と聞きたいのだろう。

なぁ、六番隊隊長、リーヴァ・アギリス・ヘルブラッド。

この男はかろうじて平静を保とうとしているが。

その横にいる八番隊隊長、ウィルヘルミナ・マリア・ハーシュヴァインは、俺を見つめたまま愕然としていた。

彼女は、俺のハーレムの会員でもある。

まさかハーレムの会員までが来るとは…余計なことを口走られたら困るのだが?

「な、何故貴殿が、ここに…」

早速余計なことを喋ろうとしたウィルヘルミナを、リーヴァが視線だけで制した。

ここは、抑えてくれ、と。

ウィルヘルミナははっとして、口をつぐんだ。

よしよし、素晴らしい。よく教育されていることだ。

ウィルヘルミナを制したものの、リーヴァの方も、青い顔をしていた。

俺がここにいることは、完全に予想外だったようだ。

そんなリーヴァに、俺は口パクで、「余計なことを言うなよ」と伝えた。

勿論、お偉い帝国騎士団の隊長様は、それだけで察してくれるはずだ。

案の定、リーヴァは小さく頷いた。

俺の言いつけを破れば、恐ろしい報復が待っている。

そんなことは言うまでもない。

俺達の無言の応酬を、ミューリア達は緊張の為に全然気づいていなかった。

こいつらが馬鹿で助かったよ。

そして、俺のグループにカセイがいなくて良かった。

あの女がいたら、さすがにばれるところだったからな。

「…それじゃ、早速…始めようか」

リーヴァは俺から視線を逸らし、ウィルヘルミナと共に席に着いた。

全く、彼らが気の毒だ。

これから彼らは、俺に気を遣いながら、綱渡りのような尋問に耐えなければならないのだから。