「もしもし?ミューリアさん?」
『あっ、ルナニア…。ごめんね、いきなり。今、何してた?忙しい?』
酒飲みながら、今夜のベッドのお相手を口説くのに忙しかった訳だが。
口が裂けても、そんなことは言えない。
「大丈夫ですよ。どうかしました?」
内心、邪魔すんじゃねぇよブス、とか思ってるが。
そんな態度はおくびにも出さずに、会話を続ける。
『それが、さっきね、アシベルから連絡があったの』
「アシベルから?何て?」
『明日のインタビューね、アシベルの伯父さん、都合が悪くて来れないそうなの』
ほう。
俺じゃなくて、アストラエアが先にドタキャンとは。
これは一本取られた。
しかし、ランドエルスのスパイを探ることより優先する仕事というのは何なのか…。
「じゃあ、明日の予定は取り止めですか?」
まぁ、どうせ行かないつもりではあったけど。
『ううん、それが…。アシベルの伯父さんが、自分の代わりにって、同僚の他の隊長さんに頼んでくれたそうで…。他の隊長さんが取材に応じてくれるみたいよ』
「へぇ…」
他の隊長…ねぇ。
それで合点が行った。アストラエアの奴、オルタンスにこのことを報告したな?
で、アストラエアは適任ではないと判断された。
さすがオルタンス。それは正しい判断だ。
アストラエアはすぐ感情的になるからな。巧みに話を誘導してスパイ情報に探りを入れるなんて、器用なことには向いていない。
しかもアストラエアはアシベルの親族だ。
アストラエアが下手な質問をすれば、いかに鈍いアシベルと言えども、伯父に対して疑念を抱く恐れもある。
でもアシベルって本当馬鹿だから、そこまで警戒しなくても良いと思うけど。
オルタンスはアシベルの馬鹿さ加減を知らないから、仕方ない。
とにかく、アストラエアは急用ということにして、他の隊長に取材を受けさせ、ランドエルスのスパイについて少しでも探りを入れようと。
まぁ、それならそれでも良いじゃないか。
アストラエアに会いたくなかった俺としては、好都合だ。
『一応、ルナニアの耳にも入れておこうと思ったの。ごめんなさいね、夜に電話なんかして』
「いいえ、お気になさらず」
『…忙しくなかった?何かしてたの?』
ミューリアは、もごもごしながら再度尋ねてきた。
…本当のことを言ってやれたら、どんなに胸がスッとするだろうな。
「いえ、特には。お茶飲みながら、ちょっとゆっくりしてたんですよ」
『そうなの』
あながち間違ってはいない。大人のお茶(お酒)を飲みながら、ゆっくり口説いていただけだからな。
「それじゃ、また明日。お休みなさい」
『えぇ、お休み』
そう言って、通話を切った。
横で待機していた黒服にスマホを渡す。
「誰だったの?女の人よね?」
通話を終えるなり、横で侍っていた女が不満げにそう聞いた。
「明日会うの?デート?」
「とんでもない。俺はああいう乳臭い、子供っぽい女は嫌いなんです」
あんなに面倒臭い女は、抱く気にもなれない。
今夜の相手は、ちゃんとこの女達に務めてもらう。
しかし、ちょっと予定変更だ。
…残念ながら、明日に響くような、激しいのは…今夜はお預けだな。
『あっ、ルナニア…。ごめんね、いきなり。今、何してた?忙しい?』
酒飲みながら、今夜のベッドのお相手を口説くのに忙しかった訳だが。
口が裂けても、そんなことは言えない。
「大丈夫ですよ。どうかしました?」
内心、邪魔すんじゃねぇよブス、とか思ってるが。
そんな態度はおくびにも出さずに、会話を続ける。
『それが、さっきね、アシベルから連絡があったの』
「アシベルから?何て?」
『明日のインタビューね、アシベルの伯父さん、都合が悪くて来れないそうなの』
ほう。
俺じゃなくて、アストラエアが先にドタキャンとは。
これは一本取られた。
しかし、ランドエルスのスパイを探ることより優先する仕事というのは何なのか…。
「じゃあ、明日の予定は取り止めですか?」
まぁ、どうせ行かないつもりではあったけど。
『ううん、それが…。アシベルの伯父さんが、自分の代わりにって、同僚の他の隊長さんに頼んでくれたそうで…。他の隊長さんが取材に応じてくれるみたいよ』
「へぇ…」
他の隊長…ねぇ。
それで合点が行った。アストラエアの奴、オルタンスにこのことを報告したな?
で、アストラエアは適任ではないと判断された。
さすがオルタンス。それは正しい判断だ。
アストラエアはすぐ感情的になるからな。巧みに話を誘導してスパイ情報に探りを入れるなんて、器用なことには向いていない。
しかもアストラエアはアシベルの親族だ。
アストラエアが下手な質問をすれば、いかに鈍いアシベルと言えども、伯父に対して疑念を抱く恐れもある。
でもアシベルって本当馬鹿だから、そこまで警戒しなくても良いと思うけど。
オルタンスはアシベルの馬鹿さ加減を知らないから、仕方ない。
とにかく、アストラエアは急用ということにして、他の隊長に取材を受けさせ、ランドエルスのスパイについて少しでも探りを入れようと。
まぁ、それならそれでも良いじゃないか。
アストラエアに会いたくなかった俺としては、好都合だ。
『一応、ルナニアの耳にも入れておこうと思ったの。ごめんなさいね、夜に電話なんかして』
「いいえ、お気になさらず」
『…忙しくなかった?何かしてたの?』
ミューリアは、もごもごしながら再度尋ねてきた。
…本当のことを言ってやれたら、どんなに胸がスッとするだろうな。
「いえ、特には。お茶飲みながら、ちょっとゆっくりしてたんですよ」
『そうなの』
あながち間違ってはいない。大人のお茶(お酒)を飲みながら、ゆっくり口説いていただけだからな。
「それじゃ、また明日。お休みなさい」
『えぇ、お休み』
そう言って、通話を切った。
横で待機していた黒服にスマホを渡す。
「誰だったの?女の人よね?」
通話を終えるなり、横で侍っていた女が不満げにそう聞いた。
「明日会うの?デート?」
「とんでもない。俺はああいう乳臭い、子供っぽい女は嫌いなんです」
あんなに面倒臭い女は、抱く気にもなれない。
今夜の相手は、ちゃんとこの女達に務めてもらう。
しかし、ちょっと予定変更だ。
…残念ながら、明日に響くような、激しいのは…今夜はお預けだな。


