散々無駄な時間を過ごして、ようやく下校時間になった。
その、帰り道。
『Iron Maiden』に歩いて帰りながら、俺は背後に違和感を感じた。
「…うーん…」
…なんか、ストーカーがいるなぁ。
全く。話したいなら、普通に来れば良いものを。
追いかけっこでもしたいのか?
普段なら聞いてあげても良いのだけど…生憎今の俺は、結構不機嫌だからな。
「…それ以上ストーカーするなら、お望み通り犯してあげましょうか」
「…っ」
まさか尾行がばれてないとでも思っていたのだろうか。
彼女は、観念したように姿を現した。
「何やってんですか?カセイさん」
「…別に。声をかける機会を失っていただけだ」
「ふーん…。まぁ、そういうことにしておいてあげましょう」
「…」
クラスメイトであり、『シュレディンガーの猫』のスパイである、ハバナことカセイ・リーシュエンタールが俺をつけていた。
まぁ、大方俺の家…もとい、アジトを探りたかったという腹か?
何でも良いけど、こいつ…尾行下手過ぎやしないか?
「何の用です?」
「…帝国騎士団との抗争の準備は?ちゃんと進めてるんだろうな」
「ちゃんとやってますよ。Xにも伝えてあります」
「…なら良い」
そちらの方もちゃんと抜かりなく、だ。
今俺の策がばれたら、元も子もないからな。
「用件はそれだけですか?」
「…あぁ」
なんだ。本当に俺を尾行したかっただけなのか。
何か隠していそうだが…。この猫は一体、何を企んでいることやら。
「…そうだ。あなたのところのグループは、何について調べてるんですか?」
「は?」
「討論会ですよ。もうテーマは決まったんでしょう?」
「…帝国騎士団の…偉業の歴史について」
「うわぁ…」
ちょっとした好奇心で聞いたら、激しく後悔する羽目になった。
何だ、その糞みたいなテーマ。
反吐が出そうだ。
あ、でもそのテーマなら、図書館に行けば事足りるな…。
帝国騎士団の歴史についての書物なら、腐るほどあるから。
ちっ。うちのグループもそういうテーマにすれば良かったものを。
「お前のグループは…お前がいるんだから、何とかなりそうなものだがな」
「残念でしたね。俺は『ルナニア』ですから」
俺に聞いてくれれば調べるまでもないんだがなぁ。
残念ながら、それはルナニアの仕事ではない。
「さて…どうします?カセイさん。良ければお相手しましょうか?お酒でもご馳走しましょうか」
「結構だ」
カセイはつれない返事を残して、足早にその場を立ち去った。
全く…可愛いげのない女だ。
…何を考えてるのか知らないが。
「…総帥。やはり…あの男は、危険です」
彼女はスマートフォンを片手に、そう呟いた。
その、帰り道。
『Iron Maiden』に歩いて帰りながら、俺は背後に違和感を感じた。
「…うーん…」
…なんか、ストーカーがいるなぁ。
全く。話したいなら、普通に来れば良いものを。
追いかけっこでもしたいのか?
普段なら聞いてあげても良いのだけど…生憎今の俺は、結構不機嫌だからな。
「…それ以上ストーカーするなら、お望み通り犯してあげましょうか」
「…っ」
まさか尾行がばれてないとでも思っていたのだろうか。
彼女は、観念したように姿を現した。
「何やってんですか?カセイさん」
「…別に。声をかける機会を失っていただけだ」
「ふーん…。まぁ、そういうことにしておいてあげましょう」
「…」
クラスメイトであり、『シュレディンガーの猫』のスパイである、ハバナことカセイ・リーシュエンタールが俺をつけていた。
まぁ、大方俺の家…もとい、アジトを探りたかったという腹か?
何でも良いけど、こいつ…尾行下手過ぎやしないか?
「何の用です?」
「…帝国騎士団との抗争の準備は?ちゃんと進めてるんだろうな」
「ちゃんとやってますよ。Xにも伝えてあります」
「…なら良い」
そちらの方もちゃんと抜かりなく、だ。
今俺の策がばれたら、元も子もないからな。
「用件はそれだけですか?」
「…あぁ」
なんだ。本当に俺を尾行したかっただけなのか。
何か隠していそうだが…。この猫は一体、何を企んでいることやら。
「…そうだ。あなたのところのグループは、何について調べてるんですか?」
「は?」
「討論会ですよ。もうテーマは決まったんでしょう?」
「…帝国騎士団の…偉業の歴史について」
「うわぁ…」
ちょっとした好奇心で聞いたら、激しく後悔する羽目になった。
何だ、その糞みたいなテーマ。
反吐が出そうだ。
あ、でもそのテーマなら、図書館に行けば事足りるな…。
帝国騎士団の歴史についての書物なら、腐るほどあるから。
ちっ。うちのグループもそういうテーマにすれば良かったものを。
「お前のグループは…お前がいるんだから、何とかなりそうなものだがな」
「残念でしたね。俺は『ルナニア』ですから」
俺に聞いてくれれば調べるまでもないんだがなぁ。
残念ながら、それはルナニアの仕事ではない。
「さて…どうします?カセイさん。良ければお相手しましょうか?お酒でもご馳走しましょうか」
「結構だ」
カセイはつれない返事を残して、足早にその場を立ち去った。
全く…可愛いげのない女だ。
…何を考えてるのか知らないが。
「…総帥。やはり…あの男は、危険です」
彼女はスマートフォンを片手に、そう呟いた。


