The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

翌日からも、放課後の作業は続いた。





「うーん…。なかなかないわね」

「そうだな…」

テーブルの上に、過去の新聞の山がどっさり並べられていた。

これを一枚一枚開いて、該当する記事がないかを確認していくのだ。

考えただけで溜め息の出る作業だ。

ネットで調べれば良いのに、と思うかもしれないが…。今回のレポート、インターネットから得た情報を使うのは禁止されているのだ。

更に、ネットで調べても同じことだ。情報規制があるのだから、新聞と同様、大した情報はない。

「疲れたぁぁ~…」

アシベルは早くも根をあげたらしく、テーブルに突っ伏してしまった。

良いぞ、アシベル。もっとやれ。

その調子で、全員にプレッシャーを与えてやれ。

しかし。

「こら、アシベル。情けない声出さないで、さっさと進めなさい」

「はーい…」

ミューリアめ。余計なことを言うんじゃねぇ。

アシベルも諦めるなよ。もっと言えよ。

こんなのいつまでやってたって、望むような情報は手に入らない。

新聞にこんな情報載ってないよ!と言ってやりたいのだが…。アシベルが言うならともかく、俺が言ったら。

「何でルナニアがそんなこと知ってるの?」と言われかねない。

糞っ。アシベルが言えよ。お前は何の為にアストラエアを親族に持ってるんだ。

所詮徒労に終わると分かっている作業を熱心にやるなんて、これ以上辛いことがあるだろうか。

熱心にやらなければ良いのだ。

それっぽい記事を見つけても、なかったということにして無視しよう。

そもそも記事を探すのもやめて、眺めてる振りをしておこう。

ったく、イライラして仕方ない。

こうして、段々とアルコールの量が増えていくんだな…。