「はぁ…本当に疲れた」
「お疲れ様です、ルレイアさん」
俺の左右には、ゴージャスに髪をアップし、胸元の開いた黒いロングテールドレスに身を包んだ若い女が一人ずつ、侍っていた。
言わずもがな、『Iron Maiden』の嬢である。
ドレスの色も型も、全部俺の好みで着させている。
派手な赤やピンクは萎えるだけだし、丈の短いミニドレスなんかを着て、露骨に太股を露出させる下品な女は、うちには要らない。
「そりゃあね、スパイになるって言い出したのは俺ですけど。でもそれにしたってこんな不快なことってあります?」
「まぁ、ルレイアさん。今日は本当に大変だったんですね?」
「大変なんてもんじゃないですよ。全く…」
グラスに注がれたアルコールを、俺はいつもの倍のペースで飲み干した。
俺がグラスを空ける度、左右どちらかの女がおかわりを注いでいた。
レーズンを摘まみながら、俺は放課後の不愉快な出来事を思い出した。
あの後、図書館に連れていかれて、下校時刻ギリギリになるまで、ひたすら過去の新聞を読み漁った。
が、釣果はほぼゼロ。
当たり前だ。俺から言わせれば、こんなのは試すまでもなく分かっていたことだ。
基本的に、帝国騎士団の隊長達についての情報は、情報規制が敷かれていて、そう簡単に知ることは出来ない。
大衆の目に触れる新聞に、そういった情報を軽々しく書くなんてもっての他。
書かれていたとしても、詳細までは触れられていない。
レポートに出来るほどの情報が載っているはずがない。
僅かにそれらしい記事は見付けたけれど、どれも小さいもので、当然、レポートを書くには足りない。
情報を集めるのが難しいから、このテーマはやっぱりやめよう、と誰かが言い出すことを期待したのだが。
あろうことか、馬鹿女のミューリアは、
「思ったより時間がかかりそうね…。明日から、放課後はこの調子で図書館に通わなきゃいけないわね」
なんて抜かしやがった。
おまけに、反対意見はなし。
まぁ…俺以外の人間は、反対する理由もないだろうからな。
思い出しただけで腹が立って、俺は舌打ちを溢した。
「お疲れ様です、ルレイアさん」
俺の左右には、ゴージャスに髪をアップし、胸元の開いた黒いロングテールドレスに身を包んだ若い女が一人ずつ、侍っていた。
言わずもがな、『Iron Maiden』の嬢である。
ドレスの色も型も、全部俺の好みで着させている。
派手な赤やピンクは萎えるだけだし、丈の短いミニドレスなんかを着て、露骨に太股を露出させる下品な女は、うちには要らない。
「そりゃあね、スパイになるって言い出したのは俺ですけど。でもそれにしたってこんな不快なことってあります?」
「まぁ、ルレイアさん。今日は本当に大変だったんですね?」
「大変なんてもんじゃないですよ。全く…」
グラスに注がれたアルコールを、俺はいつもの倍のペースで飲み干した。
俺がグラスを空ける度、左右どちらかの女がおかわりを注いでいた。
レーズンを摘まみながら、俺は放課後の不愉快な出来事を思い出した。
あの後、図書館に連れていかれて、下校時刻ギリギリになるまで、ひたすら過去の新聞を読み漁った。
が、釣果はほぼゼロ。
当たり前だ。俺から言わせれば、こんなのは試すまでもなく分かっていたことだ。
基本的に、帝国騎士団の隊長達についての情報は、情報規制が敷かれていて、そう簡単に知ることは出来ない。
大衆の目に触れる新聞に、そういった情報を軽々しく書くなんてもっての他。
書かれていたとしても、詳細までは触れられていない。
レポートに出来るほどの情報が載っているはずがない。
僅かにそれらしい記事は見付けたけれど、どれも小さいもので、当然、レポートを書くには足りない。
情報を集めるのが難しいから、このテーマはやっぱりやめよう、と誰かが言い出すことを期待したのだが。
あろうことか、馬鹿女のミューリアは、
「思ったより時間がかかりそうね…。明日から、放課後はこの調子で図書館に通わなきゃいけないわね」
なんて抜かしやがった。
おまけに、反対意見はなし。
まぁ…俺以外の人間は、反対する理由もないだろうからな。
思い出しただけで腹が立って、俺は舌打ちを溢した。


