The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

その日のホームルームで、俺は文化祭の出し物について、クラスメイト達に意見を求めた。

あんなことがあったばかりだからか、レモンティー一味は俺から顔を背けて、そっぽを向いていた。

まぁ黙っててくれるなら有り難い。

こういう会議とかするとき、よくいるだろ?代案は出さない癖に、文句だけつける奴。

文句言うだけなら誰でも出来るんだよ。

「えー。そんな訳なので実行委員二人で話し合った結果、うちのクラスは『女装・男装コンテスト』をやろうと思うんですが、反対意見ある方いますか」

俺がそう発表すると、途端に教室内がざわついた。

マジかよ~笑笑、みたいな。

見たところ、大ブーイング起こしてる奴はいないな。

レモンティー一味がそっぽ向いてるだけで。

しかも。

「良いじゃない、面白そう」

我がクラスの女子代表とも言えるミューリアが、楽しげに賛成した。

更に。

「あぁ。面白そうじゃんか」

男子代表のエルスキーも同意。

うちのクラスの人気者二人が賛成したというのは大きい。

だが、当然反対意見を口にする者もいる。

「えぇ~。女装って…。それより屋台やった方が楽しくない?焼きそばとか唐揚げとか…」

と、文句を言うのは男子生徒だった。

お前、女装したくないんだろ。まぁ大抵の男子は女装なんてしたくないと思うか。特にこいつら、高校生だもんな。

しかし、その辺は俺だって抜かりない。

「屋台だと、他のクラスと結構被っちゃうんですよ…。同じ屋台を出してしまうと客の取り合いになりますし、お互い潰し合っちゃって良くないと思いまして」

「あー…。確かに」

これは嘘である。他のクラスが何をやるかなんて、俺は全く知らない。

もしかしたらよそも、女装コンテストやるのかもしれない。

どうでも良いわ、そんなこと。要は俺が楽を出来ればそれで。