The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

「ルナニアの言う通りだ。お前ら、最近やり過ぎだろ。いい加減にしとけよ」

「つまないことするなって、前にも言ったでしょ。いい加減懲りなさいよ」

エルスキーと、それからミューリアだった。

「そうだそうだ!いじめ反対!」

更に、アシベルが片手をあげて追撃する。

この唾棄すべき卑怯者共め。俺がこんなことを言い出さなかったら、自分達だって見て見ぬ振りを決め込むつもりだった癖に。

いじめっ子が劣勢になったと見るや、正義の偽善者ぶるとは。

自分達傍観者が、加害者と同じくらいの罪があるってこと、理解してないのか?

「…っ」

とにかく、自分達が劣勢になったことを自覚したのか、レモンティー少女率いるいじめっ子衆は、尻尾を巻いてそそくさと逃げていった。

撃退完了である。

これだけクラスメイトの前で恥をかかされれば、二度とユーシャに手を出しはしないだろう。

この件を根に持って、復讐してやろうなんて度胸があるとは思えない。

チキンビッチ共は、所詮そんなもんだ。

「大丈夫ですか?ユーシャさん」

「あ…う…うん。あり…ありがとう」

「いいえ。気にしないでくださいね」

我ながら惚れ惚れしてしまうほど爽やかな笑顔を返す。ルナニアとしては、これは完璧だな。

ユーシャの目が、俺に対する羨望で一杯になっていることに、俺は気がついていた。

こうなればもう、ユーシャは俺の手に落ちたも同然だ。