The previous night of the world revolution2〜A.D.〜

同じクズの血を継いだ馬鹿女。生きてる価値もない豚女。気違い家族。

今すぐに撃ち殺してやりたい。ズタズタに引き裂いて、生ゴミと一緒に捨ててやりたい。

ありとあらゆる残酷な方法で、百万回殺しても飽き足らないくらいだ。

「…そのお兄さん、今でもあなたの家にいるんですか?」

「いいえ。兄は貴族としての権利を返還させられて…一般帝国民に落とされたわ」

ざまぁ見ろクズが。そのままのたれ死ね。

「でも…今でも兄は、私のことを大切にしてくれるの。皆、事件を起こした兄のことを酷く貶すけれど…でも、私にとっては今でも、兄は私の自慢の兄なのよ。本当に優しくて、私のことも守ってくれて…私はお兄様のことが大好きなの」

「…」

今この瞬間に、この女を撃ち殺さなかった自分を褒めたい。

ルナニアとしての演技とか、『シュレディンガーの猫』のこととか、全部どうでも良い。

殺したい。この女も、あの畜生も。

それ以外に何も考えられない。

「皆…どうしてか、分かってくれないんだけど…」

「…ふーん…」

分かりたくもないから分からないんじゃない?

どう転んでも、あいつはクズだよ。

どれだけ妹に優しかろうと。全財産を孤児院に寄付して、死ぬまでボランティア活動に従事して、残りの人生、ガンジーやマザー・テレサも顔負けの善行を積もうとも。

あいつがクズであることに、何の変わりがあると言うんだ?

後の行いで過去の罪が購えると思ったら、大きな間違いだ。